遠い"サードプレイス"に馳せる甘い思い出【珠洲市・鈴々堂のチーズケーキ】

ふとラジオから聞こえた言葉で、最近好きだった言葉のフレーズは

「自動車は魔法の絨毯」

たしか、フリーアナウンサーの安東弘樹さんがドライブの魅力について語っていた時だった。


都内ではあまり運転はしないけれど、旅先で好きな音楽を聞きながら、

ロングドライブをするのが私の旅の楽しみ。

昔はあんなに運転するのが怖くて仕方がなかったのに、30歳を超えてからそれが楽しみに変わった。

(相変わらず駐車が苦手だけど、いつも頭から突っ込んでどうにかしている。)

運転をしながら、車がないとたどり着けない場所にたどり着けた時がうれしい。

それはまさに魔法の絨毯。


能登半島の奥、その名も奥能登と呼ばれる地域のひとつ「珠洲市(すずし)」にあるカフェ

鈴々堂(りんりんどう)」も"魔法の絨毯"でふらりとたどり着いた場所のひとつ。


魔法の絨毯を使ってたどり着いた珠洲市の「サードプレイス」

寒空の下、甘いものが食べたかった私がGoogleマップの情報を頼りに行き着いた先。

よく、「サードプレイス」なんて言葉があるけれどそんな言葉がぴったり。

程よく小ぢんまりとして、まるで隠れ家のような佇まい。

お店に入ると、オレンジ色の照明で温かく照らされた店内に気持ちがほころぶ。

都心のサードプレイスとは一味もふた味も違う、時間がなめらかにすぎてゆく空間。

大好きな本や、縫いかけの刺繍を持って行きたくなる、そんな場所。

心地のいいメロウなジャズと、今にも眠りに誘ってくれそうな暖房のポカポカ具合。

店員さんも、東京からはるばる来た私に

「この辺は暗くなると山道だから、帰りのドライブも気をつけて。」

なんてやさしい言葉をかけてくれた。

かれこれ数時間ドライブをしていて、肩が張っていた私にはサロンパスよりやさしい言葉。

自家製のケーキがどれもまさかの150円というニコニコ良心価格で、全種類食べたくて悩んだほど。

結局、夜ご飯のことも考えて「ベイクドチーズケーキ」だけにしたけど、

やっぱり全部食べればよかった。

3ヶ月ほど経過した今日の今、この瞬間も、

このチーズケーキのなめらかでコクある甘みを思い出してお腹が急になったほど。

手作りのチーズケーキってなんでこんなに美味しいんだろうか。

しっとりしていて、口の中でまろやかに溶けるチーズケーキ。

決して素朴すぎない、丁寧で上品な甘さがドライブの疲れを解いてくれる。

チーズケーキには正直うるさいのですが、鈴々堂のチーズケーキが2019年の1番。

ホールで買いたいくらい(ホールでは残念ながら売っていません。)。


うっかりのんびりしすぎそうになるくらい、居心地がよかった。

また能登にいったら、魔法の絨毯を使って全てのケーキを悔いなく食べてきたい。

私を早くこのケーキの呪縛から解いてほしい。


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鈴々堂 (りんりんどう)

石川県珠洲市上戸町北方3-89-3

定休日 なし(不定休日あり)

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#ひとりでのんびり #スイーツが美味しい #こだわりコーヒー

#隠れ家カフェ


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