遠くの想い人より、近くのコンビニスイーツ
「ここにもないや。」
2018年12月25日深夜、イベント搬入の仕事を終えて、私と同じく独身の友人と一緒に近所のコンビニを一軒一軒のぞいてた。
クリスマスの夜、なんとなく「クリスマス」っていう雰囲気に乗っかりたくて
23時過ぎにケーキを売っている店などコンビニしか思いつかず、二人で一軒一軒のぞいた。
2,000円もしない安シャンパンとちょっとしたチーズこれだけは手元にある。
だけどどうしてもケーキが食べたかった。
駅前のファミリーマートが家に到着する前の最後のコンビニ。
ここにケーキがなかったら"今夜はケーキなし"のまま独身女2人で過ごすクリスマス。
デザートコーナーをのぞいたら案の定ケーキは売り切れ。
「やっぱり」
という表情を浮かべた私たちがお店を去ろうと振り返った時、レジ横に救世主が現れた。
独身女2人を救った聖なるスイーツ
そこには見慣れたブランド名と真っ赤なパッケージ。
「ケンズカフェ東京」監修のファミリーマート限定ガトーショコラだった。
ケンズカフェ東京といえば、ガトーショコラの最高峰とも呼ばれ、購入まで2ヶ月待ちは当たり前の高級ガトーショコラ専門店。そして私の大好物。
その味がまさか、コンビニで。
1つ300円くらいしたけど、本家の1本3,000円のガトーショコラに比べれば遥かにお手頃。
そして何よりクリスマスの夜、ケーキがない夜を救ってくれる。
迷わず私たちはガトーショコラを何個か購入して、その夜を楽しく過ごしたのでした。
ファミマ限定スイーツが帰ってきた
そんなケンズカフェ東京監修のファミリーマート限定スイーツが今年も帰ってきた。
しかも名前は「テリーヌ・ガトーショコラ」本家に劣らない濃厚さと口溶けが体験できるらしい。
早速発売日(9月17日)にファミリーマートに走って買いに行ってきた。
私たちを寂しいあの夜から救ってくれたガトーショコラとはまた風貌が違い、
本格的な生菓子(私たちが食べたのは箱入りのガトーショコラだったのでこれとはまたちょっと違う。)。
だけど、昨年のクリスマス以降、"ケンズカフェ東京監修のファミマスイーツ"はちょっとした幸せを家に手軽に運んでくれると信じてやまない私にとってこちらも神スイーツ。
ちょっぴり室温になじませてから食べるのが美味しく食べられるポイント。
ケンズカフェ東京の本店で買うガトーショコラとは違い、アーモンドが乗っていたりホイップクリームが乗っているのがまた新鮮。
コンビニスイーツになっても、あの濃厚さと口溶け、上品で芳醇なカカオの香りは再現度がかなり高い。
気がついたらあっという間にペロリ。
ケンズカフェ東京のガトーショコラを食べた後の幸福感と同じくらいの満足度。
コンビニスイーツはたまに身近な幸せをくれる
コンビニスイーツばっかり食べるのも如何なものかと思うけれど、何事も緩急が大切。
私もたまには食べる。そりゃ、食べる。
それが寂しい独身クリスマスの夜のこともあれば、ちょっと甘いものを手軽に食べたい時。
そんな時にデパートで購入するスイーツとは違う役割で、彼らは私に寄り添ってくれる。
昨年のクリスマス、じつはまさかあんなに夜遅くまで仕事になるなんて思ってもなかった。
あの浮かれた街の様子にうんざりしていた。
トドメには、仕事中、当時想いを寄せていた人から「今から会わない?」って電話。
「ごめん仕事だから。」と強がって通話時間13秒でクールに断った虚しさと後悔。
本当は会いたかったし、普段電話なんてかけてこない彼の電話越しに聞こえた声が、胸をギュッと締め付けた。
強がる私を見かねた独身仲間の同僚が、今晩は二人でクリスマスやろうよ。と言ってくれて、
缶チューハイ片手に街中のコンビニでケーキと安シャンパンを探した夜。
それがとっても楽しかったし、あの夜が今でも大切な思い出。
たまにはそんな日もいいよね、たまにはコンビニスイーツで色んな想いを溶かす夜もいいよね。
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