餃子とGLAYは私を救う
一度好きになると、一途になってしまう。それも、何年も。
先日、仕事をそそくさと終えた私は気がつけば東横線の特急に乗り込んでいた。
向かった先は大好きな街、横浜・元町中華街だった。
そこにはわたしの想い人が待っていた。
そう、GLAYだ。
気がつけば22年も彼らのことを応援している。
“応援”といえば爽やかだけど、正しくいうならば熱狂的なファン(人から言わせれば追っかけ)をしている。
その日の公演は会場キャパの少なさからプレミア公演。
わたしはチケットが手元にないまま、勢いで会場に来てしまった。
一途に思ってしまうとやめられない
どうしたわけか、一度想いを寄せると四六時中考えてしまうクセがある。
その日も朝からチケットがないにも関わらず、「GLAY」が脳裏から離れず、思わず電車に飛び乗った。
恋愛だっていつもそうだ。
一度好きになってしまうと、朝から晩までその人のことを考えてしまう。
妄想も自分でも引くくらい捗る。
東横線に飛び乗った時は、もう既に頭の中はコンサート会場で、
大好きなジロウさんに歓声を送っている自分の妄想でいっぱいだった。
恋愛もいつもそんな感じ。
たった1回デートしただけでも、すでにその彼とは付き合って、その年の夏休みには旅行に行く妄想までトリップできる。
人はこれを「引き寄せ」とやさしく言ってくれるけれども、
こればっかりはただの「追っかけ妄想」だと思っている。
(しかも恋愛においての引き寄せ実績はゼロ。)
しかし、その妄想がどんな栄養剤よりも私を元気にしてくれるのは間違いない。
じつは月イチで発症している
この「追っかけ妄想」症状で月イチ悩ませられることがある。
それが餃子。
なぜだろうか、餃子を頬張る瞬間を思い浮かべるだけで幸せになる。
そして喉の奥の方からきゅーっとヨダレが分泌される。
結局、その日は”マイ餃子屋さんリスト”からお気に入りの餃子屋さんで一皿頬張る、というのが定番。
横浜中華街でわたしを待っていてくれる餃子
その日はGLAYのことを考えつつも、電車の電光掲示板に「元町中華街」の文字を見た瞬間
突如例の症状を発症した。
大学生の時に初めて訪れて以来、中華街の中でもずーっと好きなお店。一途に好きなお店のひとつ。
餃子屋さん山東(サントン)がある。
思い出してしまったのだ…
その日は幸運にもチケットを譲ってもらうことができた。
おかげさまでトントン拍子でGLAYにも会えた。
あとは餃子を食べに行くだけ。完璧だ。
会場裏口でメンバーの出待ちするファンをよそに、わたしは一目散に山東に向かった。
いつもだったら出待ちするのに、とうとう餃子がその瞬間GLAYに勝った。
(自分でもその食い意地の強さにひいた。)
そしてご対面
餃子といっても山東の餃子は「焼き餃子」ではなく「水餃子」がいい。
じつは2015年のミシュランガイドにも掲載されたこのお店。
週末は並ぶこともしばしば。
平日のこの日の夜はすんなり入れたけれども、ひっきりなしにお客さんが出ては入って。
ほやほやもっちり、厚い皮につつまれたお肉。これが最高。
じつは焼き餃子もおいしい。
けど、わたしはこのもっちり感とぷっくり感を思い出すとよだれがきゅーっと出てくる。
一皿に10個も乗ってくるもので、人数が多ければシェアするのにぴったり。
しかし、この日おひとり様のわたしは胃袋のキャパシティもあるのでこの一皿に集中したい。
ゆでたてホクホクの水餃子は、小籠包ばりに肉汁をたっぷりたくわえている。
タレ万歳
そして山東のおいしい餃子をより魅力的にしてくれるのが、この自家製のタレ。
じつはココナッツが入っているタレ。
独特の風味なのだけど、餡の風味ともよく絡んでこれがクセになる。
しっかりタレをかき混ぜて、餃子にタレをひとっぷろ浴びさせてあげてから食べてほしい。
餡はこんな感じで、しっかりたっぷり。
一口で食べないで、2口くらいでゆっくりとじっくりと食べたい。
餡もたっぷり・しっかり入っていて、1個食べただけでもかなり満足できちゃう。
一皿食べ終わるころには、おなかもすっかりパンパンに。
ビールも調子に乗って一緒に飲んでしまったので、腹パン状態と言う名の幸せに包まれた。
目的をしっかり達成したから、この日の「追っかけ妄想」症状もおかげさまで止んだ。
ライブで消費したカロリーは餃子とビールでプラマイゼロ。むしろプラス。
でも、幸せな1日だった。
GLAYにも会えたし、大好きな餃子も食べられた。
「追っかけ妄想」はやっぱり幸せにさせてくれる。(恋愛においては割愛)
ぜひ、中華街に行く際には山東の餃子を食べる妄想して向かってほしい。
そして、モチモチを体験してみてほしい。
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神奈川県横浜市中区山下町150
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