ちょっとやりすぎだよ、ってくらいが良い時もある

「何事もやりすぎってよくないよね。」

って言われたこと、人生で何度か経験がある。


初めて彼氏ができた時がまさにそうだった。

"彼氏との付き合い方の加減"がわかってなかった自分。

時間を作ることも厭わず、彼の趣味に染まり尽くす。結果、尽くしすぎるオンナの典型に。

最終的には「重いんだよね。」と一蹴され、初めての恋は3ヶ月であっさりと幕を閉じた。

けれども、女とは追うより追われるくらいが丁度いいものだと学び、今でも教訓になっている。

(尽くす女は個人的には、嫌いじゃない。その気持ちがよくわかるから。)


学生時代に楽しくて打ち込んだ柔道もそうだ。

これから先、通勤電車でしか役に立たないであろう「踏ん張る」技術が向上。

おかげさまで足がたくましくなった。

美脚とは程遠く、アキレス腱がキュッとしまった女性らしい足を見ると羨ましく思うことがある。

けれども、その結果3年で初段を取得し「努力家」という社会的評価も手に入れた。

(できるなら美人柔道家とか言われたかったが、あのトレーニングじゃ菜々緒にはなれない。)


結果的にやりすぎから得たものが多かったり、今の"幸せ"の価値観につながっているものが多々、

私は"人生やりすぎくらいが面白くて丁度いい"と思っている。

この価値観がどこまでの人たちと共有できるかわからないけど、少なくとも私は"やりすぎ"で学んできたし、これからも多分その学習方法の可能性が高い。

要は、夢中になると止まらない。


"やりすぎ"感から夢中になれる、一皿

表参道に"美味しいご飯ストリート"と私が勝手に呼んでいる通りがある。

ここには気になっているお店も、気に入っているお店も何軒か軒を連ねている通りで、表参道でご飯を食べたい時はこの通りあたりからピックアップすることが多い。

「M.Nature(エムナチュール)」もそのひとつ。

そこは小さな路地にあり、まるで隠れ家のような雰囲気のカジュアルなカフェレストラン。

表参道という立地なのに、いつもリーズナブルで野菜が美味しいお料理が楽しめて最高。

何よりもこのお店の肩肘張らない、手づくり感のあるお料理が表参道なのにホッとさせてくれる。

そんなお店で一体何がやりすぎかというと、このガパオライス。

もちろん、下にはガパオ本体があるのにパクチーがこれでもかっ!というくらい乗っている。

メニュー名は「今日も嫌がらせガパオライス」。

おぉ…すごい強いな名前だな、って思ったらどうやら映画「今日も嫌がらせ弁当」のコラボメニューだそう。

確かにパクチー乗せすぎだし、やりすぎ感否めないけれども、パクチーが好きな私にとってはむしろうれしい位乗っている。全然嫌がらせなんて思いません。

そう、嫌がらせなんかじゃない。パクチー好きな人にとってはむしろヒーヒー言いそうなくらい乗ってる。(かく言う私もヒーヒー言いながら写真を撮っていた。)


しかもパクチーって、パクチーブームを境にパクチーの追加は大体どこに行っても料金を取られる。


このご時世、うどん屋さんの青ネギだって乗せ放題なのに、パクチーに限ってはどこに行っても追加料金。


パクチー必須と言っても過言ではないエスニック料理店で「パクチーの追加〇〇円」って文字を見た瞬間に、ちょっと萎えるのは私だけだろうか?(しかも大体そういうお店のデフォルトパクチーって超少量。全然物足りない。)

私もそこはケチらずに"追いパク"すりゃ良いのに、つい「パクチー好きの私たちの足元を見ているのでは…」と思ってしまう私の器の小ささよ。


ここならデフォルトでこんなにもパクチーが乗ってくる。

横からのアングルでもなかなかの量。でもこのやりすぎ感、嫌いじゃない…むしろ好きだ。

しかも新鮮でイキイキとしたパクチーが乗っていて、見た目から美味しさが滲んでる。

もう"追いパク"の選択肢を迫られる恐怖もないし、むしろパクチー好きの期待を超える量のパクチーがドドンッと目の前に。


やっとの思いでたどり着いたガパオ本体も本格的

このパクチーの量。写真の9割が緑色と言う事実がその量の多さを物語っている。

でも、この1スクープに全パクチー女子の「好き」が詰め込まれてる!って思うと興奮。ヒーヒー言うわけです。これは幸せのヒーヒーなのです。

味もしっかりピリ辛。ガパオのピリッとした辛さにパクチーがどこまでも追いかけてくる感じが良くって、バランスがバッチリ!パクチーもシャキシャキフレッシュでした。

食べ終わる頃にはほんのり額から汗が滲んでるくらい、本格的な辛さ。

辛さが苦手です、って人はちょっとハードルあるかもしれないけど本場のガパオもピリ辛だもんね。

そしてガパオには野菜がたっぷり使われていて、"やりすぎ"メニューでピリ辛なのに、むしろ体に良いものを食べた気分。嫌がらせなんてことはなく、最高の"やりすぎ"だった。

あっという間にペロリ完食でした。夢中になってもぐもぐ食べてたら一皿があっという間。

お腹もちょうどよくいっぱいになる感じで、味・量ともにベスト。

ごちそうさまでした。


もっと暑い日にもう一回食べたくなるような、クセになる感じ。

そして期間限定のメニューとのことなので、パクチー女子はぜひ。


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M.NATURE AOYAMA

東京都渋谷区渋谷2-2-3ルカビル2-B1 

■Instagram

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